結婚して四年。
仕事にも、夫との暮らしにも、大きな不満があるわけではなかった遥香。
けれど、変わらない毎日と、少しずつ減っていく夫婦の時間。
そんな日々の中、閉館後の美術館で遥香は思いがけない人物と再会します。
現れたのは、大学時代に誰よりも近くにいた先輩・蓮司。
「相変わらずだな。頑張りすぎるところ」
昔と変わらない声。
自分でも気づかない疲れを見抜く視線。
そして、バッグから落ちた一枚の古い美術館の半券――。
捨て忘れただけだと言い聞かせていたその半券には、十年以上前の日付が残っていました。
「俺は忘れてなかったけど。遥香のこと」
結婚指輪をしている自分。
帰りを待つ夫。
それでも、ずっと胸の奥にしまっていた気持ちは、閉館後の静かな展示室で少しずつ形を取り戻していきます。
誰もいない美術館。
絵画を照らす柔らかな光。
近づいていく二人の距離。
「戻る場所は、昨日と同じだった。」
それでも、昨日までと同じ気持ちではもういられない――。
結婚四年目の既婚女性と、かつて想いを寄せていた先輩。
閉館後の美術館を舞台に、再会から揺れ動く感情、そして越えてしまった二人の‘境界線’を描いたフルカラー作品です。
遥香が十年以上捨てられなかった一枚の半券と、その先に待つ結末をぜひご覧ください。
※AI生成の為間違いがある可能性があります。
※表紙1ページ+本編10ページ
美術館の境界線〜止まっていた気持ちが閉館後に動き出す〜【mai_gcupri】本編



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